安全に登山をするためには、まず山の恐ろしさを理解しておくことが重要です。
そのためには、過去の山にまつわる事件や事故を知ることも有効だと思います。
そこでこの記事では、雪山最大の事故、「八甲田山雪中行軍遭難事件」が題材となっているミステリー小説をご紹介します。
「囚われの山」の魅力
「八甲田山雪中行軍遭難事件」の記事を書くために、八甲田山に足を踏み入れた雑誌記者の中年男が主人公です。
彼が地元のガイドとともに訪れる秋の八甲田山は、ただただ穏やかで美しく、繊細な描写は、自分も一緒に登山しているような爽やかな気持ちになります。
しかし、物語の合間に語られる、120年前の雪山行軍の様子は、悲惨の一言です。おにぎりやお餅があるのに、カチコチに凍って食べられなかったり。露営でも、暴風と凍てつく寒さの中、眠れることはおろか横になることもできず、足踏みをして夜明けを待ったり。死に場所を探すためだけに行軍しているような様子は、実話だけに、夜思い出して眠れなくなるくらいの臨場感があります。
安全登山に必要なものとは?(読後の感想)
主人公の男は、八甲田山の登山を通じて、120年前の亡霊を追いながら、常に「なぜ遭難事件は起きたのか」を考えています。
私が、本書を通じて学んだ、安全登山に必要なものは
- 山は(特に雪山は)舐めたらアカン
- 事前の下調べと装備品のチェックは重要
の2点でした。
小説ですので、100人いれば100人の学びがあると思います。
ぜひ読んでいただきたいおススメの山岳ミステリーです。
登場人物が少なくストーリーもシンプルなため、4~5日で読めます。
