富士山がかつてたびたび噴火し、多くの人を苦しめたのは有名な話。
今よりも情報も物資も少ない時代、大災害に人々はどう対応したのでしょうか?
澤田瞳子さんの著書『赫夜』は、平安時代の富士山噴火と、それに翻弄される人々の苦悩と奮闘を描いた小説です。

噴火、降り積もる火山灰、火災…
次々と襲う災害から、幸いにも命拾いした人々は、いくつかの集落に集まり、失った生活を取り戻そうとあがきます。
それでも次から次へと振りかかる厄災に、人々は無ずすべもなく慌てふためくばかり。
私もきっと、そんな災害を目にしたら、
「前を向いて新しい生活を!」
とか思えない。
まずは泣きわめき、
怒り、
誰かのせいにして、
小屋の隅でふてくされて、いつまでもうずくまってそう。
気がつけば私は、集落の一員となった気持ちで本を読んでいました。
だからこそ、集落の人たちが、瓦礫に花を植えるように復興していく姿には泣けて泣けて…
この世は荒れ狂う波間に浮かぶ、小さな木の葉のようなものではないか。
そこに生きる一人一人とて、実は野面の小さな蟻より空しい存在なのだ。
今、私は幸いなことに災害の渦中ではないけど、荒れ狂う波間の小さな木の葉状態であることは間違いない。
「ちゃんとしなきゃ!」
って考えてたけど、しょせん私たちは小さい蟻でしかないんだから、何ができるもんでもない。
今日、職場で何かトラブっても、「私頑張る!」じゃなくて、同僚と一緒に泣きわめいてやろうと思います。
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