ヤマノナcafe

山に関する書籍紹介と山行記録

『ウォード博士の驚異の「動物行動学入門」動物のひみつ』に学ぶ生きるヒント

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問題です。
これはなんの動物でしょう?

  1. 新しもの(エサ)好き
  2. 恐怖などの感情が仲間うちに伝染する
  3. 仲間が側にいれば気持ちが安定
  4. 辛い環境にいる仲間を助ける

人間?

ブー、ハズレです。

答えはネズミ。

そう、都会にも巣食い、病原菌を運ぶとして「害獣」として忌み嫌われているあの、ネズミ。

ネズミはこんなに情緒豊かで優しく、仲間思いでミーハーで、人間っぽいんですって。

ネズミだけではありません。

ハチはカリキュラムに沿って教育するし、
グッピーは怖いもの知らずなオスがモテるし、
シャチは娘より息子を贔屓する。

こんな「人間っぽい」、野生動物の社会的な行動を学べる本が、『ウォード博士の驚異の「動物行動学入門」動物のひみつ』

動物のことを書かれているのに、
「いるいる、こういうヤツ」
「私もこういうことあるな」
と、自分ごとのように思えてきます。

読書中は、ハチやカラスやクジラについて書かれているのに、脳内映像では勝手に人間で再現されていました。

読後は、人間と動物を分ける境界線はないんだ、ということが良く分かります。
人間も社会的な生き物。

どんなに一人が好きで人付き合いが苦手でも、人は一人では生きていけない。

職場の人間関係に悩んだり、空気を読んだり、誰かに助けられたり。

そんな毎日のあれこれは、人間だけが抱える特別な問題ではなく、何百万年も前から動物たちがやってきたこと。

社会的生き物の先輩から学ぶ、うまく生きるコツは案外シンプル。

仲間とほどよく付き合いながら生きること。

アリやハチやシャチのように、あまりクヨクヨ考えずに仲間とうまく距離を測りながら生きていこ、と肩の力が抜けたのでした。

 

この本が面白すぎたので、他にもこの本についての感想文を書いてます。
良かったらご覧ください。

人間を動物に例えた観察記録👇

yoko-tak.hatenablog.com

 

ライオンの狩りの様子をサッカーの実況風に解説👇

yoko-tak.hatenablog.com

 

骨折中の山好きに、『山の時刻』を読ませてはいけない

夏の山って好きですか?

夏は虫が多いし暑いし、鬱蒼として見通しが悪いし…
夏山、特に低山は苦手、という人は多いと思います。

私も真夏の低山はちょっとキツイ。
でも梅雨と夏にしか見れない山の景色があって、私はそれが、数ある山の表情の中で一番好き。

それは、霧。

山の緑の襞から煙のような白い靄がユラユラと立ち昇り、山を覆い隠していくさまは、幻想的で何時間でも見ていられる大自然のショーです。

今この瞬間にも、遠い山々では、濃緑の山で靄が漂っていることでしょう。

ああ、山に行きたい。

今すぐ行きたい。

でも行けない。

なぜなら骨折してるから。

 

そんな山に行きたい気持ちを慰めるべく開いた本が『山の時刻』。

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写真と散文から成るエッセイです。

この本に掲載されている雄大な山の景色もとても素敵なのですが、私が惹かれたのは、霧に包まれる登山道や山野草。

じっと眺めていると、靄が左から右に流れていくのが視えるよう。

『山の時刻』のタイトルどおり、どのページにも、山の時刻が流れています。

 

ああ、山に行きたい。

写真を眺めていたら、山を想う気持ちがムクムクと、それこそ入道雲のように立ち昇ってしまいました。

どうしてくれよう、この気持ち。

付け焼刃でサッカー観戦は楽しめるのか

サッカー日本VSチュニジア、面白かったですね!

上田綺世が2点目を決めた時の、あの両手を合わせ天を仰ぐ姿が激かっこ良かったです。

「サッカー観戦を楽しみたい!」という欲求から、『教養としてのサッカーと戦術』という本を大急ぎで読みました。

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この本はサッカーの歴史から、どう戦術が発展していったかについて解説したものです。

ところが、難しい…

用語が分からん。

SH、SBって何よ。

偽9番ってどゆこと?

 

これは全然手に負えないと早々にあきらめ、次いで購入したのが『超初心者でも観る目が変わる!試合を100%楽しむためのサッカー観戦術』

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これはムック本です。

オールカラーで写真や図が豊富。

分かりやすい!

偽9番とかSHとかSBとか用語の解説もありました。

ありがた~い。

 

で、本日13時、付け焼刃の知識でサッカー観戦。

炭酸飲料も準備し、リビングのテレビの真ん前に座り、イザ!

 

試合の結果は、皆様ご存じのとおり。

いやー、あのバックパス、おしゃれ。

あれって前もって、「俺バックパスするから受けてね」って打合せしてるの?

日本選手のチームワークの良さを感じました。

 

そして私もサッカーを楽しめました。

選手たちがそれぞれ役割とイメージを持ってプレーしてるんだな…ということがなんとなく分かりました。

以前は途中で眠くなっていましたが、最後まで興奮して応援することができました。

 

とはいえ、サッカーの知識がどう、ということより、「楽しむぜ!」という気持ちで試合を観ていたということが大きな要因な気もします。

次は6月26日。

それまでに2冊の本を再度読み込んで、楽しむぞ~。

海で拾った翡翠についての仮説

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storytellerさんが、新潟の海岸で(おそらく)翡翠を拾ったエピソードからの創作です。

元の記事はこちら👇️

setmefree.hatenablog.com

梢の上からリスたちが見ていた。 

山道を男が下っていく。

顔半分をヒゲに覆われた、むくつけき山の男だ。

その数日後、同じ男が山を登ってきた。

右手に大事そうに何かを握りしめている。

男は時折、右手を開き、握りしめたものを眺めてる。

緑色に輝く色をした石であった。

石は欠けていて、断面は鋭い。

強く握りしめたのか、男の手には血が滲んでいた。

 

その何時間か前。

岩場からかもめが見ていた。

海の女と山の男が、何やら話し合っている。

海の女は、緑色に光る石を2つ取り出した。

もとは1つだった石が、2つに割れたもののようだ。

男は無言で1つを受け取ると、女に背を向けて歩き出した。

海岸に1人取り残された女は、しばらく泣いていた。

 

時は過ぎる。

いくつかの戦争があり飢饉があり家が建ちまた滅び、多くの人が産まれまた死んでいった。

 

今、1人の女性が、波打ち際で翡翠を拾った。

何百年前か何千年前か分からないが、あの時鋭かった断面は波に洗われ丸くなり、割れた形跡はどこにもない。

女性は翡翠を大事そうにハンカチに包み、持っていたリュックにしまった。

 

翡翠の片割れを、どこかの誰かが持っているかもしれませんよ、storytellerさん😁

 

絶海の孤島へようこそ|島が舞台のミステリー小説3選

★夏に読みたいオススメ離島ミステリー3冊を、旅行代理店風にご案内します★

 

夏のご旅行ですか?

おひとり様で、ご希望は孤島ですね。

海と山を満喫したい…と。

それでしたらこちらはいかがでしょう。

『楽園の真下』志手島|荻原浩

こちらは本土から船で南に19時間航海したところにあります。

「天国に一番近い島」なんていわれているんですよ。

見てください、この透明感のある青い海!

きれいでしょう?

海水浴やダイビングが人気です。

 

山もあって、トレッキングもできるんですよ。

島の北西に、手つかずの原生林が広がっているんです。

その面積、なんと青木ヶ原樹海の2倍!

奥には戦争時の遺跡なんかもあって、歴史的にも価値があるんです。

 

最近ね、そこですっごく大きいカマキリが発見されたんです。

両手に乗るくらいの。

猫や鳩も食べちゃう…なんて。

 

え?

いやぁ~まさか。

島民が、巨大カマキリを観光資源にするために、大げさに言ってるだけですよ。

カマキリが人間を襲う、なんて、そんな…ねぇ?

 

あ、あんまり観光地化していないところがいい?

何もないところでのんびりしたい、と。

なるほどなるほど。

それでしたらうってつけの島があります。

 

『予言の島』霧久井島|澤村伊智

こちらは瀬戸内海に浮かぶ島です。

のんびりしたいというお客様にぴったりですよ。

なんたってキャッチコピーが

「なにもない島。だからこそなくした何かが見つかる島」

ですから。

 

ここね、海に囲まれてるけど海水浴できないんです。

そのかわり、山は小さいのが2つ。

眺めはいいですよ。

あ、小さい方の山…疋田山には立ち入らないでください。

 

なんでって…

なんででもです。

 

ほらほら!お土産の工芸品もあるんですよ。

木炭を掘って加工したもので、地元の方は「くろむし」って呼んでます。

お守りです。

くろむしを持っていると、悪いことから身を守ってくれるそうです。

 

ん?

くろむしの見た目が不気味?

まぁ、そうなんですよね。

黒い塊に鼻や耳のようなでっぱりだけがあって…。

芋虫とか、釣り餌のゴカイとか、そんな感じですよね。

まぁ、こんなものにでも、すがらざるを得なかったんでしょうね…

あっ、今のは独り言です。忘れてください。

 

島の信仰とか伝統とか、ご興味があるんですか?

それでしたら、珍しい神事を執り行ってる島があることはあります。

 

『黒祀の島』夜叉島|小野不由美

九州の島です。

観光地化はまったくしていませんね。

一言でいえば「愛想のない島」です。

よそ者を嫌うっていうんですかねぇ。

まあ排他的ですよ。

 

ここで今、何十年ぶりかっていう神事が行われているんです。

風供養っていってね、軒下とか電信柱の下とかに、たっくさん風車を飾るんです。

風が吹くと一斉にカラカラカラ…って。

風情ありますよ。

 

なんでそんな神事がおこなわれているのかって?

 

…忌み事があったからです。

あ、いやなんでもありません。

 

執り行っているのは神霊神社です。

ここ、変わってましてね。

ご神体が「カンチ様」っていうまぁ…妖怪?なんですけど。

このカンチ様、人を取って喰うんだそうです。

風車のカラカラいう音が、カンチ様を鎮めるのだとか。

 

いやいや、大丈夫大丈夫。

カンチ様が襲うのは罪人だけなんですって。

そう、罪人。

…お客様?

顔色悪いですよ?

 

さて、3つの島をご案内しましたが、行ってみたい島はありましたか?

ご要望あれば、他にもご紹介できますよ。

 

え?

獄門島

ここは今、相続でモメてまして、あまりオススメできないですねー…

 

★島旅のご用命はヤマノナツアーズまで★

🏝️ 巨大昆虫と原生林を満喫! 『楽園の真下』ツアー

👹 島に伝わる怨霊伝説を体感! 『予言の島』ツアー

🎐 風車が彩る幻想的な神事を見学! 『黒祀の島』ツアー

 

 

 

※当社は旅行中に発生した失踪、神隠し、怪異、巨大昆虫による事故について一切責任を負いかねます。

ヤマメボソカラス亜種の分布拡大について|『ウォード博士の驚異の動物行動学入門 動物のひみつ』

今、『動物行動学入門 動物のひみつ』を読んでいます。

1ページ捲るたびに驚きと、新たな知識に出会う興奮があり、読むのにメチャクチャ時間がかかっています。

ようやく半分ほど読んだのですが、動物は人間にそっくりだ…と感じました。

 

そこでこの感動を、モキュメンタリー風の読書感想文にしてみました。

しばしお付き合いください。

ヤマメボソカラス亜種調査報告書

General Omnipotence Development Company

調査部管理課

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ヤマメボソカラスの亜種が全国各地に広がり、農作物被害が社会問題化している。

ヤマメボソカラスは羽が退化しており、遠距離飛行は不可能である。

にも関わらず、亜種は、全国各地で繁殖が確認されている。

その理由を調査したので報告する。

生態

ヤマメボソカラスの亜種は100~500羽の群で生息している。

群は5~10のコロニーから成り、役割を分担している。

現在確認できている役割は、採餌、見張り、子育てである。

 

他の種(例えばマツカケス)にも一種の託児所があり、集団で雛を養育する様子が確認されている。(『動物のひみつ』p304)

しかし亜種の託児所はマツカケスのそれよりさらに細分化されている。

羽化してすぐの雛、羽毛が生えそろった雛と発達の段階に合わせた託児所を用意している。

 

また、亜種は非常に優れた個体識別の能力を有しており、その能力が、複雑な社会を維持していると考えられる。

同じ託児所で育った個体どおしはお互いを認識し、生涯にわたって関係を築き、密な情報共有を行っている。

 

我々は、この情報共有こそ、飛べない鳥が世界各地に広まった理由の一つであると結論づけた。

結論

ヤマメボソカラスは本来、生涯を生まれた地で過ごす。

それが他の地にながれるのは、台風や嵐、津波などの気象的要因である。

決して頑丈な肉体とは言えないヤマメボソカラスが、流れ着いた地の気候に順応し繁殖を可能にしたのは、高いコミュニケーション能力を有するからである。

 

我々は、このヤマメボソカラスの亜種を「ニンゲン」と名付ける。

 

執筆 General Omnipotence Development Company(通称:GOD)

 

*General Omnipotence Development Company(通称:GOD)は、マンガ『天地創造デザイン部』7巻から出向している機関である。

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サッカーとライオンの狩りは似ている|『ウォード博士の驚異の動物行動学入門』

みなさん、サッカーは見てますか?

連日ニュースで速報が伝えられ、いやがおうにもテンションがあがる今日この頃。

ぼんやりとスーパープレイ集を眺めていると、今読んでいる『動物行動学入門 動物のひみつ』の1シーンとオーバーラップしました。

 

それはライオンの狩りについての記述。

ライオンはチームプレーで狩りをします。

その戦術は、芸術的といえるくらい洗練されているそうです。

 

ではその狩りの様子を、サッカー解説風に再現してみましょう。

激突!ライオンvsインパラ

実況:照朝「インパラの手前から、ライオンの群が近づいていきます。
3,
4,
5頭いますね。

おっと、ライオンがフォーメーションを変えてきましたよ。

インパラの左右に1頭ずつ、残りは少し離れて待機してます。

これはどういうことですか?」

 

解説:夏木「これはライオンの基本的な戦術だね。

左右ウィングに1枚ずつ。ボランチに3枚。

守備を考えない攻めに特化したフォーメーションだよ。」

 

照朝「左右ウィングが少しづつインパラに近づいていきます。

3メートル、

2メートル…

まだインパラは気付いていません」

 

夏木「両ウィングが獲物に近いほうが有利に試合を運べるからね。

腹が地面につきそうなほど姿勢を低くしてゆっくり足を運ぶフォーム、熟練されてr

 

照朝「おおーーーっとここで両ウィング、一気に襲いかかったぁーーー!

インパラ逃げる!

手前の繁みのほうへ!

ここでボランチが飛び出しました!

ボランチがインパラの喉に噛みつき…

仕留めましたーーーーー!

インパラ確保ーーーー!

いかがですか夏木さん!」

 

夏木「いやーーーー鮮やかなプレイだったねぇ!

左右ウィングで驚かせて、インパラを手前の繁みに誘導。

そこに待ち構えていたボランチが一瞬で片をつける。

ライオンは持久力がないかわりに一撃必勝の力があるからね。

自分たちの長所と短所をよく理解して戦術に取り込んでるよ。

いい試合だったねぇ!」

 

盛り上がる観客席で、子ライオンが魅入られたようにスタジアムを見ている。

「ボクもあんなふうになりたい!どうすればなれるの?」

母ライオンは、優しく子の毛をなめながら答える。

「あなたも必ず、勇敢な選手になれる。

おうちに帰ったら…

特訓よ!

 

チームで狩りをするのは、主に雌。

狩りのテクニックは母が子に指導するそうです。

 

※実況の照朝さんと解説の夏木さんは、漫画『ブルーロック』からお越しいただきました。

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『ウォード博士の驚異の動物行動学入門 動物のひみつ』より、ライオンの戦術を解説してみました。

すごく面白い本で、モキュメンタリー風読書感想文も書きました。

近々アップします。

併せてお読みいただけたら嬉しいです。