ヤマノナcafe

山に関する書籍紹介と山行記録

3月の日和田山|椿は咲いたか桜はまだか

1人で山道を歩いていると、少し寂しい時もあります。
でも1人だからこそ、気づける景色もあります。

今回訪れたのは、埼玉県日高市にある日和田山で見つけた春の便りをお届けします。

日和田山は、高麗駅から歩いて行け、駐車場もあり、
電車ユーザーにも車ユーザーにも人気の低山です。

この日は日和田山から1時間ほど歩いて物見山山頂へ。
往復3時間ほどの、お気軽ソロ登山を楽しんできました。

🌸 コウヤボウキ

f:id:yoko_tak:20260307174712j:image

 

冬にフワフワゆれていた綿毛はまだ健在。

でもところどころ、種を飛ばして萼(がく)だけになっているものもあります。

そんなコウヤボウキの枝をよく観察してみて。

抹茶ミルクのような色合いの、冬芽がポツポツと顔を出しています。f:id:yoko_tak:20260307174739j:image

 

山のあちこちに淡い黄緑色が灯り、ぼんぼりのようで、幻想的な雰囲気です。

🌸 ヤマツツジ

f:id:yoko_tak:20260307174804j:image

ヤマツツジの開花は4月ごろ。

まだ先ですが、新芽とつぼみはすでに同時に芽吹き始めています。

ギュっと握った手のような冬芽が、
少しずつほころんでいく様子は、
赤ちゃんの成長にも似て、
「希望」そのものといった雰囲気。

満開になると、こんな感じになります👇️f:id:yoko_tak:20260307175030j:image

 

🌸 アセビ(馬酔木)

f:id:yoko_tak:20260307175057j:image

馬が酔う木と書いて、アセビ。

スズランのような可憐な花なのに、毒があるそうです。

もう少し暖かくなると、たくさん咲いて目立ってきますが、
今はまだ、葉の裏に隠れて人見知りなようすでした。

🌸 ツバキ

f:id:yoko_tak:20260307175115j:image

茶色と濃い緑の視界の中に、赤い花がよく目立ちます。

毒々しいまでの赤い色は、挑発的で、暗闇で誘惑する悪女って感じ。

妖艶なさまに思わずふらふらとついて行ってしまうと…
山の暗闇に取り込まれてしまうかも。

🌸 マンサク

f:id:yoko_tak:20260307175152j:image

 

赤いがくから、黄色い糸のような花びらがひょろひょろと伸びています。

近くで見るとちょっと不気味な雰囲気ですが、
頭上高く咲いている花を下から見上げると、星が瞬いているよう。

山でいち早く春を告げるこの花。

マンサクの語源は「まず咲く」という説もあるそう。

花をアップにすると、こんな感じ👇️f:id:yoko_tak:20260307175231j:image

 

🌸 桜

f:id:yoko_tak:20260307175300j:image

f:id:yoko_tak:20260307175302j:image

日和田山の麓を流れる巾着田の桜は、3月2日時点で一部咲きでした。

満開の桜も好きだけど、桜直前の「何かが始まる予感」のする桜も趣きがあります。

☕ おわりに

山頂を目指す登山も楽しいですが、
宝物探しの気分で、のんびり山道を歩くのも気持ちが良いものです。

皆さまもぜひ、のんびり春の低山を楽しんでみてください。

雪山初心者レポート 大雪の翌日の、天覧山ハイク

登山をする者は、一度は憧れる雪山。

でも初心者には難易度が高めです。

装備もたくさんいるし、技術も必要だし、体力も必要。

私もいつかは、雪山を登ってみたいですが、
社会人であり、主婦であり、基本単独低山専門の私には、
なかなか難しいのが現状です。

がしかし!

低山ならなんとかなる!

今回は、大雪の翌日に登った天覧山と多峯主(とおのす)山のハイクレポートです。

初心者単独登山でも、雪山の雰囲気を味わえました!

👕 服装はいつもの+フリースで

右上なミレーのドライナミックメッシュ。これが優秀。


服装は、いつものレインコートに薄手のダウン、ネルシャツに加え、フリースのベストを追加。

インナーはミレーのドライナミックメッシュを愛用していますが、これが優秀!

あとは、アイゼンなしの登山靴と、コーヒーとお湯。

その日は天気が良く、気温もそれほど下がらなかったので、この装備で大丈夫でした。

🏔 埼玉の低山でも雪の次の日は雪山に

今回訪れた、天覧山と多峯主(とうのす)山は標高200m 足らず。

2つの山を縦走しても、3時間かからないぐらいのお手軽山です。

しかもここは、飯能駅から徒歩で登山口まで行けます。

車の運転がおぼつかない方にもおすすめの山です。

📸👇にぎやかな市街地を抜け、登山道に足を踏み入れると、そこは別世界。


前日の雪は、登山道を真っ白に染め上げていました。

アイゼンがないので、滑るのでは?と不安でしたが、
ふかふかの雪のせいか、足元が滑る心配もなく歩けました。

誰も足跡をつけていない道を歩くと、
キュッキュッと片栗粉を踏んでいるような感覚。

時折、風が、梢に積もった雪片を吹き飛ばします。

細かい雪の結晶は、朝の光に照らされて、キラキラと空中を舞います。

📸👇どじょう池には、氷が張っていました。


寒さが和らぐと、ヤマアカガエルの卵がたくさんあるのですが、
今日は見つけられませんでした。

カエルもデート日和ではなかったみたい。

📸👇日当たりの良い多峯主山頂は、雪は溶け、ベンチも乾いていました。

昼近くになると、梢に積もった雪は雫となり、
ポタポタと雨のように落ちてきます。 

今日は来たルートを戻るのではなく、
吾妻渓の方まで足を伸ばします。

多峯主山から吾妻渓に下るルートは、
階段状に整備されていますが、段差が高く、不規則、しかもすべりやすい。

雪が積もっていたら降りれないかも…と思っていましたが、
積もっておらず、安全に 下山することができました。📸👇

まぁでも、この階段は、雪が積もっていようがいまいが、要注意です笑

📸👇 難なく吾妻渓までたどり着きましたが、川を渡る飛び石は凍っていました。
これは…怖い💦

川の流れの、緩やかなところには氷が張っています。
その上にうっすらと、雪が積もっています。

雪の下には、大量の落ち葉。

その下には、凍りきらない水がチロチロ流れていて、
シャーベット状になっているのでしょう。

靴底から、ジャリッジャリッと、氷をつぶすような感覚がします。

窪地では、深さのあるところにも氷が張っています。
ジャンプして飛び乗ってみたい…けど私の体重を支えるほどの強度はなさそう。

📸👇ここで休憩タイム。
水筒に入れてきたお湯はまだ熱々だったけど、みるみる冷えていきます。 
アイスコーヒーになる前に飲み干して出発です。

本日の山行はここでおしまい。

川から離れ、市街地を通り、飯能駅に戻ります。

道路の日陰のところはアイスバーンになっていて、ここで転びそうになりました。

雪の後は、山道よりもコンクリートの方がよっぽど危険。

雪山と川辺の、ピンと張り詰めた冬の空気。

山頂と市街地のぽかぽかとした緩んだ空気。

春と冬を、両方味わうことができた、雪山登山でした。

『君はなぜ北極を歩かないのか』感想|若者と挑んだ北極冒険エッセイ

もしあの時、
もっと思い切った決断をしていれば、
今の自分の人生はもっと、彩に満ちたものだったかもしれない…

そんなふうに思うこと、ありませんか?

この本は、 探検家・荻田泰永さんが手掛けた
「北極点を目指す 冒険 ウォーク 2019」の、
企画からゴールまでを追ったドキュメンタリーです。

参加したのは、人生を変えたいと切に願う若者たちでした。

📒 募集方法も風変わり

この企画は、募集方法もとても特殊でした。

ラジオや公演会で「こんな企画してます」と言うだけで、
書面やネットでの公募はナシ。

それでも、
ある者は、講演会のあとに荻田さんに直接声をかけ、
ある者は荻田さんの連絡先を探し出し、
12人の若者が参加を表明しました。

明確に募集されていない企画を探し出し、
自ら行動を起こす。

それが北極探検メンバーの選抜方法でした。

⚡ 若者の屈折

本書では、参加した若者の背景も丁寧に描いています。

仕事を辞めてまで参加してきた人。
大学を長期休学した人。
親の猛反対を押し切ってきた人。

今の生活に不満を抱え、
有り余るエネルギーをどこにぶつければいいか分からない…

そんなモヤモヤを振り切るように、
北極探検に向かう若者たちが、
私はうらやましくもまぶしく感じました。

皆さんも、若い頃にそのようなモヤモヤを
抱えたことはありませんでしたか?

私はありました。
根拠のない自信だけはあって、
うまくいかないことは周囲のせいにしながら、
「本当の自分はもっとうまくやれるはずだ」と、
焦りばかりがありました。

実を言えば、50代目前の今でも、
「私、このままでいいのかな」なんて、
悩みともいえないようなモヤモヤが、湧くことがあります。

もし20代の、あの時、
見果てぬ世界に飛び出す勇気を持っていたら、
今とはまた違う人生があったのかもしれない。

実際に北極に行った若者たちの成長に、
勇気を持てずにいた20代の自分を重ね合わせながら
本書を読み終えました。

☕ おわりに 

北極冒険をやり遂げた若者たちは、
自分なりの「走り出す方向」を
見つけることができたのでしょうか?

気になる方はぜひ本書を開き、

彼らと一緒に旅をしてみてください。

 

今からでも遅くない!
北極に…
は行けないけど、
自分の足で、まだ見ぬ景色を求めて歩くことだって、
立派な冒険。

今週末はリュックにコーヒーを入れて、
まだ歩いたことのない登山道に挑戦してみよう…
そんな気分にさせてくれる本です。

寝転んで学べる野生動物漫画3選|初心者登山が楽しくなる知識が身につく


単独登山、やってみたいけど、野生動物と遭遇するのが不安…
という方は多いと思います。

登山での不安を減らすには、知識をつけることが一番!

今回は、寝転んだまま読めて、クスッと笑えて、
野生動物の知識を身に付けられる漫画を3冊ご紹介します。
しかも、しっかり癒されます。

 

📖 『わいるどらいふっ!』

わいるどらいふっ!身近な生きもの観察図鑑


元動物観察員が
「野生動物の素晴らしさを知ってもらいたい!」
という動機で書いた漫画です。

4コマ漫画でゆるく楽しめますが、
全ページ、動物愛に溢れています。

動物の驚く生態はもちろんですが、
動物を観察する人間の生態も
ちらほら出てくるのが、私はとても好きです。

鳥の動きに合わせて、
自分もゆらゆらしてしまったり、
「タカの夢を見た」という娘に
「どんな鳥だった?!」と
鼻息荒く聞いてしまうパパ。

野生動物の素晴らしさと、
人間のいじましさが、
上手い具合にミックスされた漫画です。

全3巻完結。

📖 『会えるよ!山と森の動物たち』

あえるよ! 山と森の動物たち【電子書籍】[ 今泉忠明 ]


『ざんねんないきもの』シリーズを手掛けた今泉忠明さんによる、1冊完結の漫画です。

『ざんねんないきもの』同様、
まんがと文章で構成されています。

漫画は写実的でありながらかわいらいしい。
文章は語りかけるような雰囲気です。

しかし内容は本格的。
思わず「知らなかった!」と唸ってしまう知識がたっぷり詰まっています。

この本は、日本の山と森に生息する動物をピックアップしています。
なので、山に行けば、この本に出てくる動物に会える!
というところが、この漫画最大の推し。

昨今、なにかと話題になる熊。
たまに山で遭遇するカモシカや、サル。
食べ散らかした松ぼっくりはよく見かけるリス。

身近だけど、知られざる彼らの生態を知ると、
より愛おしさが増してきます。

📖 『天地創造デザイン部』

天地創造デザイン部(9) (モーニング KC) [ 蛇蔵 ]


ラストは、野生動物だけでなく、空想上の生き物も学べる漫画です。
しばらく休刊となっていましたが、昨年末にようやく8巻がお目見えとなりました。

舞台は天界。
神様のむちゃぶりに、てんやわんやしながら、動物デザイン部のメンバーたちが新たな動物たちを創っていくお話です。
1話完結が多く、デザイン部のわちゃわちゃした雰囲気にくすりとさせられることも多く、
夜寝る前の読書に最適な本。

デザイン部が扱う生き物は、
恐竜、虫、架空の生き物まで。

例えば、アミノ酸を含み、
美味しくしすぎてしまったカニ。
その結果、捕食されやすい。
そこで、デザイナーはひたすら見た目を強く、
さらに攻撃的な生き物にしたところ…

爆誕したのが、
あの有名なコズミックホラー映画の「ヤツ」でした。
気になる方はぜひ、2巻をお手に取りください( ´艸`)

☕ おわりに

野生動物に遭遇するのが心配…という理由で読み始め、
気づけば「なんなら遭遇したい!」に気持ちが変わる、
動物愛にあふれた漫画を集めてみました。

知識を少し装備すると、なんでもない藪に動物の通り道が見え、
地面の穴に動物の住処のあとを見つけることができます。

登山がより楽しくなりますよ。
本を読んだら、ぜひ山へ。

野生動物についてもっと詳しく知りたくなったら、
こちらの記事で紹介している本も、ぜひ参考にしてください。

 

yoko-tak.hatenablog.com

 

宝登山の蝋梅とホットサングリア

埼玉県が誇る景勝地長瀞宝登山へ行ってきました。

ここは3000本の蝋梅が咲き、たくさんの観光客が訪れます。

1月19日は一分先。

でも梅の花もちらほら咲いていて、
黄色とピンクの可愛らしいコラボが見られました!

 

今回は友人と二人で、野上駅からスタート。

明るく静かな登山道です。

 

宝登山の山頂は開けたスペースがあり、
雄大秩父の山嶺を見ながらゆったりランチタイム。

 

今回はお花見登山なので、二人ともはりきってしまい、
山頂のテーブルいっぱいに食べ物が並びます。
写真はごく一部。

右のオレンジ色は金柑の甘煮+クリームチーズ+クラッカー!

 

写真の赤黒い飲み物は、
ワインにドライフルーツを漬けたサングリア!

やっぱりお花見登山にはこれがないとね🍷

 

レシピはこちらの記事をどうぞ👇

yoko-tak.hatenablog.com

 

 

ここで友人が、スマートウォッチを見て衝撃の一言。

「消費カロリー、329kcalだって」

「え!2時間歩いてたったそんだけ?!
このランチ、絶対329キロ以上あるじゃん…」

 

運動してるのになぜか太る。

登山あるあるです😂

 

山頂を奥に進むと、
ひっそりと厳かな、宝登山神社・奥の宮が。

ここの狛犬はオオカミ様。

なんだか笑っているような愛嬌のある神様の使いです。 

 

ここには小さな売店があって、ここもおすすめ!

御年92歳のおかあさまと娘さまがいつも優しく出迎えてくれます。

 

もう、この方たちにお会いするだけで、
元気や優しさまでもチャージされるような、
本当に素敵なお二人です。

 

今回は生姜の砂糖漬けとくろもじ茶を購入。
どちらもめっちゃうまい。

「次回は持参する食べ物は控えめにして、ここでおでんを食べよう」

そう二人で誓いあいました。

 

宝登山からの下山はロープウェイを使って約10分。

歩くと1時間。

満腹でほんの~りアルコールが入った中年女性には、
ありがたい乗り物です。

そこからゴールの長瀞駅までは約15分。

おしゃれなカフェがたくさんあり、
目移りしながら帰路につきました。

 

消費カロリーよりも摂取カロリーが明らかに多くなる宝登山

それも含めて宝登山の魅力です。

 

皆さまもぜひ訪れてみてください。

『週末の縄文人』|心地良い「縄文のリズム」にたゆたう

youtube『週末縄文人』というチャンネルをご存じでしょうか?

アラサーのサラリーマン2人が、
週末だけ縄文生活に挑戦するという内容です。

2人で悪戦苦闘しながら、火をおこしたり、
土器を作ったり…

それらの様子を書籍化したのが、
今回ご紹介する『週末の縄文人

縄文人の心に近づき、
今の生活はこれでいいのか…
と考えさせられる1冊でした。

週末の縄文人 [ 週末縄文人(縄・文) ]

 

📖 生活全てに、旬がある

作者の縄さんと文さんは、
木の皮をはいで縄を作ったり、
木や笹を原料に竪穴式住居を作ったりするなかで、

食べ物には旬があるが、
たぶん原始の暮らしには、
衣食住あらゆる営みに旬があったんだと思う。

と述べています。

初夏は、
木がたくさん水を吸っていて、
皮がはがしやすい。

冬は、
粘土がカチコチに凍ってしまい、
土器が作れない。

前回ご紹介した、
野生動物の本の中でも繰り返し書かれていた、

「人間も自然の一部だ」

っていう言葉を思い出します。

自然とともに生きる縄文時代
自然から切り離され、
1年同じ室温の中で
同じものを食べてる現在。

どっちが
人間にとって幸福なのだろうか…

そんなことを考えてしまいました。

☕ おわりに

youtube発の本らしく、
写真もたっぷり使われていて、
文章も読みやすい。

なので急いで読めば、
1日で読み終わる分量です。

でも、自然描写がとてもきれいで、
またお二人が四苦八苦する姿が愛おしく、
本の中にたゆたうようにし、
ゆっくり時間をかけて読みました。

きっとこの、ゆっくり丁寧が、
縄文時代のリズム。
=人間にとって心地よいリズム。

山もそう。

鳥の声を聴き、
花を愛で、
風を感じ、
木々の間に立ち尽くしているとき。

自分の中の、
縄文人のDNAが目覚めてくる感じがします。

山も本も日々の生活も、
もう少し丁寧に関わろう…
そう思えた本でした。

『鉄鼠の檻』京極夏彦|冬の箱根で煩悩を受け流す

箱根駅伝、見ましたか?
今年は区間賞続出の、熱い戦いでしたね。

箱根駅伝の復路を見ると、
「あーもうお正月も終わりだぁ」と
寂しいような、
身が引き締まるような、
そんな気持ちがします。

さてそんな気分の時に読みたくなるのが、
京極夏彦さんの、京極堂シリーズ4冊目
鉄鼠の檻

時期は、幕の内を過ぎた雪の頃。
舞台は、箱根の山中の、”存在しえない”禅寺。

嫉妬、劣情、自尊心といった、
誰にでもある煩悩を
これでもかとあぶり出してくるミステリーです。

昨年の自らの行いを振り返り、
本年の目標を定めるのにもってこいの作品です。

📚 モヤモヤの置き所を示してくれる本

この物語がなぜ、今の私に刺さったのか。
それは、昨年のある出来事が尾を引いていたからです。

昨年、人間関係でトラブりました。
(ゴシップネタがお好きな方はこちらの記事をご覧ください。)

 

あの子(またの名を蝶)は何を考えてたのか、
どんなつもりなのか。
それがまったく理解できず、
転職した今でも、
定期的に私の心をむしばみます。

そんな時に、この文章を読んで、ハッとしました。

どんなに理解が及ばないからと云って、
理解が及ばぬものを丸呑みにして、
理解したが如き気になっても
始まらないし、
ましてやそれを丸ごと否定してしまっては何も
見えて来ないだろう。

 

理解しようとするのも、
否定するのも無意味なんですね。

過去のことをいつまでも、
ウジウジと悩んでいることが
馬鹿らしく思えてきました。

じゃあ、理解が及ばないものを
どう捉えればいいのでしょう。

その答えを探すように読み進めます。

少しづつ暴かれる、禅寺の過去。
年を取らない迷子の怪や、
13年前の火災事故の真実。
取り乱す、修行を積んだはずのお坊さんーーー。

一度は乱れ、
やがて静かな心を取り戻した
お坊さんは、こう諭します。

魔境は受け流し、ただなされるが宜しかろう。

 

”魔境”を一言で説明するのはちょっと無理。
私なりの解釈ですが、妄想や錯覚、そんなもんだと捉えてください。

「もっと詳しく知りたい」という方は、
鉄鼠の檻』全1358ページをお読みください😂

悟りとは、魔境とは、修行とは、
ということがよく分かります。

f:id:yoko_tak:20260106164041j:image

それはさておき、
モヤモヤが心に宿ったときは、
それは魔境なんだから、受け流す。
これが処方だな、と感じました。

モヤモヤし、悩み、受け流し、
いつものように生きていく。

それこそが修行なのかもしれません。

☕ おわりに

箱根駅伝で好きなシーンは、
同じチームの仲間が並走し、
飲み物を渡すところ。

時には励まし、軽く肩をたたき…。

きっと選手は、仲間のひと言で、
やる気を取り戻し、
さらに力強く走れるのでしょう。

この本は、
年末年始の私のモヤモヤに並走してくれました。

 

この先は1人で。

今年も走り抜けるぞ!